トレーシングレポートの例文集 — 残薬・副作用・服薬状況
探している報告場面から、近い例文を選べます。各例は簡単メモ → 本文案 → 書き換える点の順に掲載しています。症例はすべて架空です。
場面別のトレーシングレポート例文6本
1. 夕食後薬の飲み忘れと残薬調整
本文案
服薬状況を確認したところ、朝薬は概ね服用できていますが、夕食後薬が7日分残っていました。夕食時刻が不規則で、服用時点が生活リズムに合っていないことが一因と考えられます。薬局で残薬を整理しました。次回処方時に夕食後薬7日分の処方日数調整をご検討ください。次回も服用状況を確認いたします。
書き換える点: 薬剤名、実数、残薬が生じた期間、薬局で行った対応、調整を希望する日数
詳しい場面別文面は残薬調整のトレーシングレポート例文7本で確認できます。
2. 処方変更後の眠気とふらつき
本文案
処方変更後3日目頃から日中の眠気が強くなり、立ち上がり時にふらつくことがあると伺いました。現時点で転倒はなく、処方薬は継続して服用しています。薬剤との関連は判断できませんが、服用薬および服用時点についてご確認いただけますでしょうか。症状の程度と転倒の有無は薬局でも継続して確認します。
書き換える点: 処方変更日、症状の開始日、程度、生活への影響、転倒の有無、服用継続状況
関連症例:副作用疑いと緊急性判断の共有
3. 昼薬だけ飲み忘れる
本文案
直近14日間の服薬状況を確認したところ、昼薬を5回飲み忘れていました。勤務日に薬を持参できないことが主な理由で、朝夕薬は服用できています。本人から服用回数を減らせる場合は希望するとの発言がありました。治療上可能であれば、昼薬の服用時点または服用回数の見直しをご検討ください。
書き換える点: 確認期間、忘れた回数、生活上の理由、服用できている時間帯、本人の希望
関連症例:外来での服薬支援と服薬カレンダー設置
4. 吸入手技の再指導
本文案
吸入手技を確認したところ、デバイスの準備はできていましたが、吸入前の息吐きと吸入後の息止めが不十分でした。実演を交えて再指導し、再確認時には一連の操作を実施できました。咳症状は継続しているため、手技の定着と症状の推移を次回来局時にも確認します。
書き換える点: デバイス名、できていた操作、修正した操作、再指導後の達成状況、症状の変化
関連症例:吸入手技の再指導と継続確認
5. 腎機能を踏まえた用量確認
本文案
患者から提示された直近の検査結果で、eGFR 28 mL/min/1.73m²を確認しました。対象薬は前回と同量で処方されており、患者から新たな自覚症状の訴えはありません。腎機能を踏まえ、現在用量の継続可否についてご確認いただけますでしょうか。確認した検査値と処方内容は薬歴にも記録します。
書き換える点: 検査日、検査値、対象薬と用量、前回からの変化、自覚症状、確認したい内容
関連症例:腎機能低下時の用量確認依頼
6. 多剤服用と日中の眠気
本文案
定期薬9剤を継続中です。本人より、日中の眠気があり外出機会が減っているとの訴えがあり、服用後に眠気が強い時間帯があることを確認しました。自己判断による中断や減量はありません。本人は可能であれば薬剤数を減らしたい意向です。服用薬と服用時点を含め、処方見直しの余地があるかご検討いただけますでしょうか。
書き換える点: 薬剤数、具体的な困りごと、発現時間、自己調整の有無、本人の希望、見直しを相談する範囲
詳しい提案文はポリファーマシー減薬提案の例文5本で確認できます。
例文を短く整える3つの基準
- 事実: 数量、時期、患者の発言、確認できた変化を書く
- 評価と対応: 断定しすぎず、薬剤師がどう考え、何を行ったかを書く
- 依頼: 医師に確認・検討してほしいことを最後に一つ置く
簡単メモから本文案を作る
Pharma Report AIでは、走り書きに近い簡単メモから、本文案、宛先別文面、加算候補、摘要コメント案を整理できます。出力は薬剤師が確認・修正して使う下書きです。
入力項目と作成手順はトレーシングレポートをAIで自動作成する方法で確認できます。
よくある質問
例文は、そのまま提出できますか?
患者ごとの事実、経過、実施した対応、依頼内容へ置き換えてください。薬剤名、数量、日付、検査値などは薬歴や原資料と照合し、薬剤師が確認・修正したうえで使用します。
1枚に複数の話題を書いてもいいですか?
関連する内容はまとめられますが、主題が多いと依頼事項が埋もれます。残薬調整と副作用確認など目的が異なる場合は、見出しや箇条書きで分け、医師に確認してほしい点を明確にします。
病院指定の様式がある場合はどうしますか?
指定様式を優先します。このページの例文は本文欄の下書きとして使い、患者情報、処方情報、連絡先、チェック欄などは各施設の様式に合わせて記載します。
AIで作った例文は、どう確認しますか?
入力していない事実が追加されていないか、因果関係を断定していないか、相談事項が明確かを確認します。患者を特定できる情報はAIへ入力せず、必要な情報は手元の様式で補います。
公的資料
厚生労働省の資料では、薬局から医療機関等へ共有する文書が服薬情報提供書(トレーシングレポート)等と呼ばれ、医療保険上の要件にも組み入れられていることが示されています。施設指定の様式や最新の算定要件がある場合は、そちらを優先してください。